自律神経失調症、原因の特定のむずかしさ

どんな病気も根本的な原因を探ることが治療の第一歩ですが、自律神経失調症の場合、根本的な原因をさがし出すのは容易ではありません。
現代社会では、だれでも一つや二つ、自律神経のバランスを乱すようなストレス要因を抱えています。大きなストレス刺激を受けても動じない人もいれば、ほんのささいなことでクョクョと悩んでしまう人もいます。大勢の人の前で話をするとき、ふつうはガチガチに緊張するものですが、テレビのキャスターなどでは、
緊張感が適度なストレスとなり、かえってうまく話せる人もいます。
また、自律神経失調症の原因になっているストレスは一つとは限らず、ふつうは複合ストレスです。精神的ストレスと身体的ストレスとがからみあっているのです。
ですから、どのケースにも応用できるようなストレスコントロールのマニュアルはないといえます。専門医でも、自律神経失調症の原因解明はむずかしいといっていいでしょう。