脳はコンピュータのRAM

遺伝子・脳・文字の三つの記憶系を、コンピュータをイメージして考えてみるとわかりやすい。すなわち、遺伝子は記憶素子のROM(『①且 gご 日の日○ご)、脳は可変性があるRAM、文字は外付けのハードディスク、あるいは外付けの光磁気ディス
クだと考えられる。

遺伝子の情報は読出し専門で、それを変化させることは不可能である。しかし、生体にとって最も重要かつ基本的であるということには変わりがない。脳はRAMと同じで書き換え可能なので、教育や発達にともなって情報を書き換えてグレードアップすることができる。また、電源が切れると消滅するという意味でも、コンピュータのRAMに似ている。そして文字は、大きな情報量をもっていて、しかも半永久的に保存が可能で、別な文化圏にもって行ってコンピュータにつなげば、それを理解し利用することが可能である。
以上述べたように、情報を記憶し伝えるシステムとしては、三つのものが考えられるが、まったく新しいことを考えつく創造性や種々の情報を組み合わせて、よりすぐれたものをつくり出すという高度の知的機能の発揮にとっては、やはり脳が最も大切であることはいうまでもない。そこで次の項では、脳の記憶を支えるメカニズムについて述べることにする。

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